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3Dプリンターで拳銃を製作した男を逮捕、新技術とネットは脅威? [科学・技術]

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川崎で、3Dプリンターで拳銃を作った大学職員の男が逮捕されました。

ツイッターや動画サイトで様子や設計図を公開していたといいますから、
銃刀法違法の認識はなかったのでしょう。

実際に火薬を使って自作の弾丸を試射していたとのこと、
実弾ではなかったそうですが、十分殺傷能力があったということです。
インターネットと技術革新によって
簡単に恐ろしい銃器が作れる世の中になったのですね。

実際に動画を見てみました。樹脂で部品ごとにプリントアウトしていました。
組み立てに使うスプリングやビスは金属製の既成品を使っています。
プラモデルを作るように、簡単に組み立てています。
いやむしろプラモデルというよりは、家電製品のキットを買ってきて
組み立てるのに近い感じがしました。

しかしどんな方法で作られようと、「殺傷能力があれば銃刀法違反になる」
という今回の話、ちょっと難しい問題をはらんでいるように思います。

動画を見ると、ほとんどオモチャの拳銃のように見えます。
それではオモチャの拳銃と銃刀法で規制される拳銃の違いは何なのでしょう。

以前問題になった「改造モデルガン」や「エアーソフトガン」の場合、
殺傷能力を高めるために撃発装置を追加したり、ガス圧を挙げたりする
「改造」を行うかどうかが問題でした。

さらに「模造けん銃」という取り締まり対象があり、
その定義として、「金属製であること」という項目があります。
この点、今回の3D プリンター拳銃は樹脂製で当てはまりません。

いずれにしても、、今回のように3Dプリンターを使わなくても、
比較的カンタンに本物に近い拳銃を作ることは従来から出来ていたわけですね。
そういった意味では3Dプリンターやネットの情報技術が問題なのではなく
それを使う人間の意識の問題なんですね。

ただ、改造を施すモデルガンマニアが、見た目もより本物に近い拳銃を
求めていて、法規制も金属だから性能が高いことを前提にしているのに対して、
今回起きた事件の犯人は、「見るからにオモチャだけど機能は本物」つまり、
殺傷能力という機能だけに価値をおいているところがこれまでの
モデルガン改造問題とまるきり違う所です。

モノとしての愛着、フェチズムがそこにはない分
マニアならずとも手にする動機が広く、余計に怖い気がします。

とにかくまずは法律の整備と意識付けを広げることが急務ですね。




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